豊山町議会 > 2020-03-09 >
03月09日-02号

  • "井戸"(/)
ツイート シェア
  1. 豊山町議会 2020-03-09
    03月09日-02号


    取得元: 豊山町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-04
    令和 2年  3月 定例会(第1回)1.議事日程   (令和2年豊山町議会第1回定例会)                               令和2年3月9日                               午前9時30分招集                               於議場 日程第1 一般質問2.出席議員は次のとおりである(10名)  1番   作野桂子          2番   岡島 剛  3番   柴田賢一          4番   坪井孝仁  5番   山本亮介          6番   岡島政信  7番   坂田芳郎          8番   岩村みゆき  9番   水野 晃          10番   大口司郎3.欠席議員は次のとおりである(なし)4.地方自治法第121条により説明のため出席した者の職氏名(17名)  町長      服部正樹   副町長     鈴木邦尚  理事      伊井 誠   教育長     北川昌宏  総務部長    小川徹也   総務課長    鈴木雅之  防災安全課長  小塚和宣   税務課長    井上 武  産業建設部長  佐藤正司   産業・都市政策課長                         高桑 悟  建設課長    早川憲二   生活福祉部長  堀尾政美  住民課長    日比野敏弥  福祉課長    牛田彰和  保険課長    横田仁美   教育委員会事務局長                         安藤憲司  学校教育課長  井戸茂治5.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名(2名)  事務局長    石黒正規  書記      竹島潤也---------------------------------------     午前9時30分 開議 ○議長(岩村みゆき君) 皆さん、おはようございます。 本日も傍聴ありがとうございます。 まず初めに、新型コロナウイルス感染予防及び拡大防止のため、傍聴者の皆様にはマスクの着用及びアルコール消毒にご協力いただきますようお願いいたします。せき、発熱等がある場合は、傍聴を控えていただきますようよろしくお願いいたします。また、議員、理事者ともマスク着用につきましても、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。また、換気のため、いつもより短めの休憩をとらせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ただいまの出席議員数は10名であります。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。 本日の議事日程につきましては、別紙でお手元に配付いたしましたとおりであります。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(岩村みゆき君) 日程第1、一般質問を行います。 ここで時間制限について申し上げます。答弁時間を含めて60分といたします。 また、締切りまでの通告者は7名でありましたが、3月6日、10番大口司郎君、7番坂田芳郎君より、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を熟慮し、通告を取り下げる申出がございました。よって、本日通告は5名の通告であります。 通告順に基づき、3番柴田賢一君の発言を許可いたします。 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) それでは始めさせていただきます。 まず、1、公共交通の構想ですが、去る2月12日、豊山町議会は、北名古屋衛生組合の計らいで、新ごみ焼却施設を見学させていただきました。現在、仮称ではありますが、名古屋市北名古屋工場となっております。平成29年3月に建設着工、平成30年7月にはプラントが着工され、令和2年3月にはテスト焼却を開始し、6月末完了、7月から正式稼働の予定をしているとの説明を受けました。 この施設は、最新式の技術を投入して建設されているとのことで、埋立て処分量ゼロ、ごみ発電、環境負荷の低減の3つを特徴として掲げています。見学中は、写真撮影禁止とのことでしたので、特許レベルの技術がふんだんに使われているものであると実感いたしました。 昨今、家庭ごみなどの減量が叫ばれている中、この最新式の焼却施設を児童・生徒や地区委員をはじめ多くの町民の方にも見学をしていただく必要があると思います。そういった配慮もされてのことだろうと思いますが、この施設には一般向けの見学コースが用意されています。 また、この施設の余熱を利用するとした温水プールも引き続き計画されています。このプールは、これまでの一般的な長方形の形態ではなく、一部、高齢者の水中運動にも優しい円形部を合体させたような形態であり、「ほっとアリーナ妙高高原」の温泉プールをモデルにしたものであると伺っております。温水と温泉、水質は違うものの、水の特性を生かした水中運動は健康維持に最適であり、プールに入るだけでも効果的であると言われています。また、温水プールであるがゆえに、年中季節を問わず利用することができます。さらに施設には、エクササイズのスペースも用意されているとのことです。当然、豊山町民も利用しない手はありません。高齢者の健康増進にぜひとも活用していただきたいと思います。 第5次総合計画の重点目標2「暮らしがキラリと輝くまちづくり」の戦略2、利便性の高い交通網の形成では、利用促進という表記があります。この利用促進と利便性の向上という2点は、目標ではありますが、言い換えれば課題となっているわけです。 それではお尋ねします。 最新式の焼却施設一般見学や計画されている温水プールの利用において、町民の交通について何らかの検討をされていますか。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長佐藤正司君) 本町のごみ処理につきましては、平成22年度から名古屋市にお願いしているところでございます。令和2年7月には、これまで名古屋市、北名古屋市と共同で進めてまいりました名古屋市北名古屋工場が本格稼働いたします。 議員のご指摘のとおり、供用後は一般見学も可能となりますが、例えば名古屋市の五条川工場の見学者の実績を見ますと、年間約1,900名にとどまり、またその多くは学校などから直接チャーターバスで訪れる団体見学者となっています。こうしたことから、新たな施設北名古屋工場につきましても、バスの路線を検討するほどの一般見学者はないのではないかと考えております。 一方で、北名古屋工場の近くに建設予定の温水プールにつきましては、数年後のオープンを目指し、現在、設計が進められております。プールの運用方法、利用者見込みなどはこれから決まってまいりますので、公共交通につきましては、これらを踏まえて検討してまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) こちらの施設のほうへ、とよやまタウンバスで現地までの運行は難しいでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長佐藤正司君) 先ほど答弁させていただきましたが、プールの運営がどのようになるのか、それからどれくらいの利用者が見込まれるかなど、詳細が固まってきた段階で検討してまいりたいと思いますので、ご理解をいただきますようお願い申し上げます。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) こういった施設を利用していただこうとする場合には、豊山町から町民の皆さんへ十分なそういったセールストークといいますか、そういったことの努力も積み重ねていただきたいと思います。 次に、令和2年1月11日の中日新聞県内版には、「防災拠点、県が整備、後方支援用、候補に名空港隣接地」の見出しで記事が掲載されました。県と町の間ではこの件に関し、現在、意見交換が交わされていることと思います。前回12月定例会では、同僚議員がこの防災拠点の誘致について質問をしました。このことが現実のものとなれば、豊山町にとって変革期を迎えることになるとともに、豊山町は大きく変わることになります。いや、豊山町だけではありません。隣接自治体ばかりか愛知県尾張部へも、災害時の大きな安心の担保が約束されるものとなりましょう。もちろん災害時だけではなく平常時においても、施設を開放し一般利用を促進することで、人が集まる構造のものになってくれることを期待したいものです。 今、参考となる最新の防災拠点は、兵庫県防災センターです。この施設は、県民の皆様一人一人が自分たちのまちは自分たちで守るという防災意識を高めるために、県民を対象とした防災体験学習を実施しています。毎週火曜日は休館日となっていますが、驚いたことに2月末の段階で7月まで予約が入っている状況です。 第5次総合計画の重点目標1「人がキラリと輝くまちづくり」の戦略4、スポーツによるにぎわいづくりでは、新たな社会の変化に伴う多様なニーズに対応する生涯スポーツ施設の整備について調査研究しますとの表記があります。防災拠点を平常時にはスポーツ拠点として生かしていけば良いではありませんか。当然、町の収入につながるような事業も併せて考えていかなければなりません。 私はこの防災拠点は1つの山であると考えています。私が意図するこの山は、豊山の山、すなわち青山の山です。ただ、今のところ名空港隣接地との表現だけで、県は具体的な候補地を表明しておりませんが、青山地区を除いてほかに適当なところは見当たりません。この構想は、豊山町にとって壮大な構想、計画であり、何回もあるお話ではないと思います。豊山町がキラリと輝く数少ない機会なのかもしれません。 さて、この防災拠点スポーツ拠点には、もちろん交通アクセスが必要となります。町外からの利用促進を前提に考えていく必要があります。 それでは、お尋ねします。 この防災拠点への交通について、何らかの研究を始めていますか。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長佐藤正司君) 現在、愛知県が本町を新たな広域防災拠点の候補地に位置づけしていることは承知をしております。 本町は、主要なインターチェンジが近いこと、名古屋空港を要し災害時には小牧基地との連携がしやすいことなど、防災拠点の候補地として高いポテンシャルを持っていると考えております。これまでのところ、愛知県は防災拠点の内容を明らかにしておりませんが、県の新年度当初予算案に防災拠点検討調査費が盛り込まれたところでございます。本町としましては、同予算をもって愛知県が行う検討調査の状況を見極めながら、公共交通の検討を進め、町が実施すべき取組をしっかりと進めてまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) ここで1つ私から新たな公共交通の構想案を提言したいと思います。 そのルートは、先ほど申し上げました1つ目の焼却施設一般見学温水プールの利用、そして2つ目の防災拠点スポーツ拠点を接続し、さらに町民の通勤・通学での定期券利用を前提とする利便性を考慮した名古屋市営バス上小田井延伸ルートです。 防災拠点には、愛知県、名古屋市の両消防学校を統一したものにするというお話があります。その関係者にとっては、最寄りの市営地下鉄上小田井駅から市営バス1本で来ることができるわけです。もちろん上小田井駅から防災拠点までの間には、当町にも停留所を設け、利用者を確保するという構想です。 私の個人的見解ではありますが、一例を申し上げます。 上小田井駅から、まず温水プール、それから北部市場北、豊山幸田、役場前、社会教育センター、青山東栄、神明公園(航空館boon)、それから防災センター、この停留所構想は、既存の公共交通路線とのすみ分けを意識しています。もしこの構想が現実のものとなり、利用者からの追加停留所の要望が大きくなるのであれば、さらに検討を加えればよいと思います。ただ、その場合には既存路線の見直しも併せて考えていく必要があるでしょう。 町民のうち、学生、社会人の方が、どれだけが名古屋方面に向かっているのかを考えたとき、市営バスから市営地下鉄と乗り継ぐことにより、その利便性は格段に向上すると思いませんか。当然、この構想が現実のものとなり、恒久的なものになってのことですが、昨年の3月に行われた市営バスの北部市場から県営名古屋空港まで延伸した試行では、1か月という期間であったこと、周知不足が否めなかったということもあり、乗車率は芳しくなったと伺っております。ただ、市営バスを実質的に豊山町内で走らせたという点で、私は一定の評価をすることができるのではないかと考えています。 市営バス延伸、この灯を消してはならないと思います。むろん、私が提起しましたこの構想が容易に実現できるとは考えておりませんが、豊山町民が1つの定期券で名古屋市内へ行けるという選択肢を広げることができたらいいなと思いませんか。 また、さきに申し上げた停留所のほかには次の場所も考えられます。 それは、県営名古屋空港、あいち航空ミュージアム。町民の定期券利用による通勤・通学、温水プールの利用、名古屋市民等による豊山町内の各施設利用に対して、多くの方の足となることができれば、市営バス延伸に対する豊山町の財政負担は限りなく少ないものとなるでしょう。もちろんこのような公共交通の在り方を研究していただくためには、十分な事前調査が必要となります。 第5次総合計画の重点目標3「産業がキラリと輝くまちづくり」の戦略2、観光の振興では、「ヒコーキのまちをテーマにした観光推進」との表記があります。施設の整備も大切ですが、交通アクセスをいかに利便性の良いものにするかという点にもウエートがかかっていると思います。 それでは、お尋ねします。 このたび私が提起しました上小田井駅からの市バス延伸ルート構想ですが、この案に対して取り組む意欲はありますか。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長佐藤正司君) ただいま議員からご提案をいただきました市バス延伸ルート構想は、大変ご示唆に富むものと捉えております。その一方で、名古屋市営バスの路線決定は、名古屋市交通局が名古屋市民にとっての利便性や事業の採算性の観点から決定されるものでございます。 温水プールがどのような運営になるのか、どれくらいの利用者が見込まれるのかなどが決定していない段階において、本町が市バスの延伸についてお答えすることは差し控えさせていただきたいと存じます。 しなしながら、公共交通は町民の皆様方が関心を寄せる本町の重要課題でございます。引き続き町全体のバス路線の充実を目指し、公共交通利便性向上に努めてまいります。よろしくお願いいたします。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。
    ◆3番(柴田賢一君) 今の段階では、はっきりとした答弁を求めることは難しいかもしれません。さきに申し上げました施設の計画や構想において、実現への意思決定がなされたときには、遅れることのないよう調査研究をお願いいたします。 続いて、2、公用車の買換えです。 私は、前回の12月定例会で公用車の運用管理について質問させていただきました。今回はこれに関連した公用車の買換えについて質問させていただきます。 鈴木町政以来、本町は行政改革に取り組んでこられ、職員数や日常的経費などの削減に取り組まれ、一定の成果を上げてこられました。本年度策定された第5次総合計画を着実に推進するためには、健全で持続的な財政運営が不可欠であることは言うまでもありません。首長は、その一層の効率化及び経費削減に努め、町民に対して自らが身を律する姿勢を示す必要があります。 さて、前回12月議会では、公用車の買換え基準を伺いましたが、今回は実際の買換えまでのプロセスについてお尋ねいたします。 1、実際の買換えまでの手続はどのように行っていますか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 公用車につきましては、交通安全のパトロール車防災用トラックなど、特定の目的をもって購入した車両と、全庁的に利用する車両に分けて管理を行っております。 購入の手続につきましては、専用車につきましては、当該車両を利用する課、共用車につきましては総務課が、公用車の買換え基準をもとに事業評価、購入の必要性を判断し、予算要求を行っております。その後、それぞれ予算査定、裁定、議会承認の手続を経て予算化、購入という手続になっております。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) 手続は分かりました。前定例会では、公用車の予定使用年数について、公用車の更新につきましては、購入後5年を経過した車両であって、走行距離が10万キロを超えるか、故障の頻度が高いものをその基準としておりますとご答弁いただきました。 では、お尋ねします。 公用車の買換え基準は明文化されたものですか。また、車種選定はどのように行われていますか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 公用車の買換え基準につきましては、今、議員のほうからお話がありましたように5年を経過した車両で、かつ10万キロメートルを超えるか、または故障の頻度が高いものと決裁による内部基準で定めております。 車種の選定につきましては、買換えの場合は従来の車種を原則として踏襲し、新規購入の場合はその用途などを考慮して判断しております。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) 買換えの基準は、内規ではあるものの明文化されているということが分かりました。また、車種選定については、買換え、新規購入ともに、それぞれ内規に基づき適切に判断されているということも分かりました。 では、次に実際に購入された公用車についてお尋ねします。 町長車が白色のエスティマから黒色のエスティマに変更されています。白色、黒色、それぞれのエスティマの購入日はいつでしたか。 また、黒色のエスティマを購入した当時、白色のエスティマの走行距離はどれだけでしたか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 白色のエスティマの購入日は平成23年8月29日、黒色のエスティマの購入日は平成29年6月15日でございます。 黒色のエスティマ購入時、平成29年6月末時点の白色のエスティマの走行距離は3万5,536キロメートルでございます。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) 新町長車である黒色のエスティマの購入当時、旧町長優先車である白色のエスティマは、購入後5年を経過していたものの、走行距離は10万キロに達していないということです。また、現在の旧町長優先車は使用されていることから、故障の頻度が高かったとは言えません。つまり町の公用車の買換え基準を満たしていないことになります。冒頭お話ししましたとおり、行政改革は何よりも町長自らが町民に対して身を律する姿勢こそ大切であると考えております。 そこで、町長にお尋ねします。 公用車の買換え基準を満たしていないにもかかわらず、町長車を新しく購入するという政治判断はどのようになされたのですか。 ○議長(岩村みゆき君) 町長。 ◎町長(服部正樹君) まさに、今、柴田議員がおっしゃいますように身を律する姿勢は大切だというふうに日頃から思っております。 まず、購入に関しますお話を少しさせていただきたいというふうに思います。 予算査定におきまして、町長査定を行うに当たり、車両の切替えの話が出ておりました。公用車の切替えに対しては、前青色のエスティマハイブリッドであり、その車両の買換え時期が来ているということで、新しく購入をしたいという話がありました。また、その買換えの車両として、最初は購入対象としてフリードという車が出されていたということを記憶しております。青色のハイブリッドの廃車に伴いまして、白色のハイブリッドをその車の代替えとして共用車に配備をさせていただき、黒色のハイブリッドに関しましては、私の裁量で町長車として購入させていただいたというところでございます。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) 買換え基準を満たしている、そのように解釈しておられるわけですか。公用車を黒塗りにしたかった、それが政治判断ということですか。 それでは、再度、町長にお尋ねします。 今、ご答弁いただきましたこと、つまり前町長車が買換え基準に達していなくても、町長が公務として使用されていない他の公用車の買換えに合わせて、新たに黒塗りの町長車を購入したことについては、倫理上、何も問題はなかったと断言できますか。 ○議長(岩村みゆき君) 町長。 ◎町長(服部正樹君) 裁定の中において、各担当に確認させていただきまして、問題がないというお話をいただいておりましたので、このように話を進めさせていただいたということです。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) 倫理上とは、人として当然守るべき決まりに基づくさまを言うとあります。ただいま倫理上も問題はないと断言されました。各位ご承知のとおり、水色のエスティマ鈴木イチロー氏からご寄附いただいたものとのことです。しかし、常々町長が公務に使用されていたことはないでしょう。今回のことで、私が問題視しておりますのは、町長車を購入する際に、前町長車の買換え基準を無視しているということです。これを問題なしとするならば、前町長優先車であった白のエスティマの買換え時期がきましたら、今回と同じようなことを繰り返すことができてしまうのです。そうなりますと、さらに黒塗りの公用車が増えてしまいます。こんなことがまかり通れば、2台のエスティマを利用し、すぐ町長車を新しくできてしまうことになるわけです。同じエスティマなら問題なしという理屈は到底理解できません。 先ほど黒塗り町長車購入について、私が再確認しましたところ、倫理上も問題はないと断言されています。ということは、黒塗りの公用車が2台になっても問題はないと解釈できるのではありませんか。そんなことはあり得ないことだと思われるのであれば、今回の黒塗り町長車購入についてもあってはいけないことになります。 鈴木前町長の公約には、町長車を廃止するとあったと伺っております。それは災害時に黒塗りの車は利用しづらいからであったとのことです。まさしく、これは町民目線での考え方なのです。町長は就任後、鈴木前町長が優先車として使用されていた白色のエスティマの使用をやめ、黒色のエスティマに乗り換え、現在、専用車として使用しておられます。黒色にされたことにより、町長以外の者の利用は、さらに困難な状態になったわけです。これはどう考えても優先車とは言えないでしょう。 町長自らの意思、つまり政治判断で、ほかの者が使用しづらい車へと意図的に仕向けられたわけです。これは鈴木前町長のご意思をほごにしたようなものです。優先車、つまり広い用途に使用する車を専用車、つまり町長専用のものにされたこと、まだ買換えの時期に満たない車を新たに購入されたこと、この2点は行政改革に反します。このことは町政を担うトップリーダーとして公平、公正であると言えますか。 繰り返しになりますが、行政改革は町長自ら町民に対して身を律する姿勢を示していく、率先垂範して実行していくことが何よりも大切です。昨年の9月議会では、同僚議員の一般質問の町長答弁で、私は前鈴木町長を引き継ぐ形で町政を担わせていただくことになりました。町長就任に当たっては、これまでの町政を継承しと、そのように口にしておられます。しかし、今回、私の質問に対して、鈴木前町長が使用されていた白色の町長優先車を黒色、黒塗りの服部町長専用車にして何が悪いのか、これが私の政治判断だと開き直っておられるようにしか見えません。仮に公用車買換えの問題だけであったとしましても、施政方針にありました鈴木前町長の後を引き継ぎとは、決して口にできることではないと思います。とても残念です。鈴木前町長から町政を託された服部町長ですから、行政改革のもと、自らを律し、町民だけでなく部下に対してもお手本を示していただきたいのです。このような姿勢で町政に臨んでいただきたいのです。 終わります。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君の質問が終わりました。 次に、4番坪井孝仁君の発言を許可します。 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 4番坪井孝仁です。 議長のお許しを得ましたので発言させていただきます。 今回は大きく3つのテーマ、豊山町の公共交通についてと、環境美化についてと、新型コロナウイルスについて質問します。 まずは、豊山町の公共交通について質問します。 私自身、豊山町の公共交通、主にバス路線については利便性向上を求めるために、この一般質問の場で何度か提案なども含めて質問をしてきました。また、同僚議員からも様々な質問がなされています。こういった状況の中で、徐々に改善が進みつつあるバス路線ですが、一方では手詰まり感も否めない状況ではないかと感じています。 そこで、今回は豊山町の公共交通の現状と根本的な課題に焦点を当てながら、将来的な方向性について質問をしていきます。質問内容については、予算、決算時に把握できている点もありますが、確認の意味も含め質問させていただきます。 (1)バス路線の現状について。 バスをはじめとする公共交通が住民の方々の大きな関心ごとであることを踏まえ、質問をしていきます。 名古屋空港の利用者数は、ここ数年、着実に増加し、平成30年度の利用者数は約91万人となり、県営空港になって以降、最高の利用者と聞いています。さらに数年前には三菱航空機の本社が豊山町に移転し、また、あいち航空ミュージアムなどの集客施設も新たにオープンしたことにより、町外から豊山町に足を運んでいただく方は着実に増えています。それに伴い、あおい交通や名鉄が運行する空港へのアクセスバスも年々増加し、これらのバス路線は住民の交通手段としても重要な役割を担っています。 そこで質問します。 名古屋空港が県営化された平成17年当時と比べ、豊山町へ乗り入れるバス路線数はどのように変化しているのでしょうか。住民の交通手段として便利になっているのかどうかという視点から答弁を求めます。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長佐藤正司君) 平成17年2月に名古屋空港が県営空港化された際、空港を発着するバスの路線数は5路線でございました。また、空港乗り入れバス以外に、小牧市役所と県庁を結ぶとよやまタウンバス、黒川と北部市場を結ぶ名古屋市営バスがございましたので、町へ乗り入れるバスの路線としては合計で7路線でございました。 その後、民間バス路線の廃止がございましたが、新路線の開設並びにタウンバスの南北ルートへの2分割により、現在のバス路線数は、開港時と同じ7路線となっております。 なお、バスの便数につきましては、県営名古屋空港開港時の104便から現在の139便へと大きく増加をしております。さらに、各路線のルートも改善されております。平成30年4月に、タウンバス北ルートがエアポートウオークへ乗り入れを開始いたしました。また、あいち航空ミュージアムの開設に合わせ、平成29年10月に名鉄バス、同年11月にあおい交通の新たなバス停が新設されるなど、町民の皆様のバスの利便性は着実に向上していると考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) (2)タウンバスについて。 住民アンケートで住民の方たちは、バス路線の中でも特にタウンバス利便性向上に大きな期待を寄せています。名古屋方面、西春、勝川からの民間事業者による空港バス路線が拡充されたことは大変喜ばしいことです。一方で、これらと競合することとなった豊山町が誇れる名古屋の栄と豊山を結ぶタウンバス南ルートなどはマイナスの影響も出ていると思います。 そこで質問します。 現在のタウンバスの運行数とその利用者数はどのような状況か、答弁をお願いします。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長佐藤正司君) タウンバスは、小牧方面への北ルート、名古屋方面への南ルートがあり、平日の運行本数は北ルートが8便、南ルートが15便、合わせまして23便ございます。また、年間の利用者数は、昨年度、北ルートが約1万人、南ルートが約6万5,000人でございますので、合計約7万5,000人となりました。 タウンバスの利用者が最も多かった4年前、平成27年度と比較しますと、北ルートの利用者数は微増ですが、南ルートは約7万人のご利用から年間6万5,000人へと約5,000人の減、平成27年度比で93%と7ポイントの大幅な減少となっております。 町民の皆様から、名古屋の栄へ乗り入れる南ルートの増便の声もいただきますが、利用者の数が減る中で、現在の運行自体が年々厳しくなっている状況でございます。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) それでは、(3)タウンバスの運行負担金について。 豊山町が当初予算に毎年、タウンバス運行負担金を予算化していることから分かるように、タウンバスは利用者からの運賃収入では運営ができていない事業であることは明らかです。豊山町からタウンバス事業者、あおい交通に負担金を出さないと運行を維持できない事業ですが、タウンバスの利用者が年々減っているとの答弁を踏まえると、今後の運営が非常に気になります。 そこで質問します。 あおい交通に支払う運行負担金は、ここ数年、どのように推移しているのか、増えているのか、減っているのか、今後の見込みも含め、その状況を説明お願いします。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長佐藤正司君) 運行負担金につきましては、平成27年度に約2,200万円でしたが、平成29年度に約2,700万円と大きく増加いたしました。この増加の主な理由は、南ルートの利用者の減少に伴うものでございます。 平成29年10月より名鉄バスが名古屋駅発・栄経由・空港行きの便を新たに設け参入するとともに、あおい交通が同年11月より栄発・空港便を新設したことで、タウンバスから見れば、この路線に南ルートの利用者の一部が奪われた形となっております。 なお、今年度に入ってからも南ルート利用者は減少しており、また、バス停の新設などの費用も加わったことから、運行負担金額は約3,000万円と、さらに来年度以降はタウンバスの車両更新もあることから、運行負担金額は約3,400万円になると見込んでおります。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 4番、タウンバスの運営コストについて。 平成30年度に本町があおい交通へ拠出した運行負担金は2,700万円で、今後はさらに負担金額が増えていくということですが、そもそも利用者が支払った運賃収入がどれくらいであるのかを知りたいです。 そこで質問します。平成30年度のタウンバスの利用者数は、約7万5,000人との答弁でしたが、そもそも運行を維持するため、現状では年間どれくらいのコストがかかり、そのうち利用者からの運賃収入でどれくらいが賄えているのか質問します。利用者1人当たり、町民1人当たりどれくらいなのか、分かりやすく説明をお願いします。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長佐藤正司君) 平成30年度のタウンバス1年間の運行コストは、運転手の人件費、燃料代など、北ルート、南ルート合わせて約4,750万円でございました。利用者は年間約7万5,000人でございましたので、利用者1人を運ぶのに約630円のコストがかかっていることになります。 これに対し、利用者からの運賃収入は約1,950万円でした。タウンバスはご利用区間によって100円から500円と運賃に幅がございますが、平均すると1回のご利用につき約260円をお支払いいただいていることになります。1人当たりの運行コスト630円に対し260円を運賃で回収をした。つまりコストの約4割を利用者からの運賃収入で賄っていることになります。残りの約6割、利用者1人当たり370円分、全体で年間約2,800万円についてですが、一部に国庫補助金約150万円を充て、それ以外の約2,650万円については運行負担金として町が負担をしております。 仮に、この負担金額2,650万円を町の人口で割りますと、町民1人当たりで換算をいたしますと、乗る、乗らないにかかわらず年間約1,700円を負担し、タウンバスの運行を支えていただいていることになります。 なお、来年度の運行負担金は約3,400万円となりますので、町民1人当たりの負担額は約2,100円となります。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 今後のタウンバスの運営の考え方として、住民の方々からはさらなるタウンバスの便数、路線数拡充の声を聞いています。 例えば、土日など休日の朝や夜の便を走らせてほしいとの声や、最寄りの駅や済衆館病院へタウンバスで行きたいといった声など、様々な要望が出ています。その一方で、今答弁があったように利用者数が年々減少し、運営が厳しくなりつつある現状を踏まえると、今以上に1人当たりの住民負担が増え、こういった要望への対応は難しいということになりかねないのではないでしょうか。 そこで質問します。 現在、今後5年間の公共交通の在り方を、町は第2次地域公共交通網形成計画として策定していますが、タウンバスについては、この新計画にどのように位置づける予定なのでしょうか。 また、さらにその先10年、20年先は、豊山町の生活環境も変化し、タウンバスの役割も変わってくると考えます。当局は、将来のタウンバスについてどのように考えているのか、答弁をお願いします。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長佐藤正司君) 昨今、空港と名古屋駅や栄をつなぐ民間バス路線が拡充されるなど、特に南ルートにおいては、タウンバスが果たすべき役割は次第に変わりつつあると考えております。 こうした状況の中、次期地域公共交通網形成計画では、次の5年間はタウンバスの役割を大きく変えることなく、新車両への切替え、ぺイシステムの導入、近隣市のコミュニティバスとの接続利便性の向上など、町民の皆様方が利用しやすいタウンバスを実現することで、利用者の増、運営の安定化を目指していくこととしております。 ただし、その先、次の網計画の計画期間以降については、大きく見直す余地があると考えており、他の民間事業者のバス路線の状況も見極めながら、タウンバスの在り方を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 当面、タウンバスについての当局の考えは、利用者増に努めつつ、将来はその在り方について検討していくとの答弁でありました。特に複数の民間事業者のバス路線と競合する豊山町自慢の南ルートは、しっかりと注視していってもらいたいと思います。バス事業に関しては、町が当然負担をしなければいけないことは致し方ない事業です。しかし、今後も利用者が減り続け、住民負担、いわゆる運行負担金がどんどん大きくなっていくことは、健全ではないということになりかねない。私は、思い切った判断で、抜本的な見直しも必要になると考えます。 先ほど同僚議員から、名古屋市バスへの公共交通について斬新な提案がありました。こういった提案もしっかりと考慮しつつ、今後、バス停や路線変更なども含み、住民の方が喜んで利用していただけるように検討していってもらいたい。 いずれにしても、限られた予算を最大限に利用し、住民の方々の希望に応えていくには何をするべきか、しっかりと検討していただくことを強く要望し、豊山町の公共交通について質問を終わり、次の質問に移ります。 次のテーマは、豊山町の環境美化について質問します。 豊山町は、平成10年12月4日に「青い地球を未来へ」というタイトルで豊山町環境宣言が議決され、町に掲げられました。その後、豊山町の環境美化についてどのように取り組まれ、現況や課題、そして今後の具体的な施策について質問します。 1番、環境宣言後について。 豊山町環境宣言「青い地球を未来へ」、宇宙から見る地球は青く、輝く美しい星です。数知れない生命を育んできた地球は、今、存亡の危機に直面していると言っても過言ではありません。人間は、山や森、川、海を破壊し、空や土、水を汚し続けてきました。そのためにあまたの生命が失われつつあります。私たちは自らの欲望が引き起こした現実を深く反省し、今こそ英知を集め、行動を起こさなくてはなりません。私たちは宣言します。私たちの町、学校、職場、地域、家庭、そして一人一人が生活や社会の在り方を見直し、全ての生き物とともに平和に生きられる文化を創り出すため、考え、そして行動します。青い地球を未来の子どもたちへ引き継ぐために。 そこで質問します。 この環境宣言後、町として積極的に取り組んだことは何か、答弁をお願いします。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 今、議員が読み上げていただきました環境宣言につきましては、町の環境保全に対する取組の基本を明らかにし、資源の有効活用、生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図るなど、自然と開発が調和した持続的発展な社会を創り出す必要があるため、昭和47年に制定しておりました清掃保全の町から一歩踏み込んだ地球環境保全に配慮した環境宣言を平成10年12月4日にご議決をいただいたところでございます。 この取組の一環といたしまして、平成15年4月に豊山町職員環境保全行動指針を策定し、庁舎内の紙コップの廃止、冷暖房運転指針の作成、学校施設への太陽光パネルの設置などを実施してまいりました。 また、さらなるリサイクルを推進するために、平成21年5月にはリサイクルステーションを開設したところでございます。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) (2)環境美化の現状は。 豊山町の環境美化については、一般廃棄物処理基本計画の中で示されております。一般廃棄物処理計画は、令和2年度から令和16年度までが計画期間として更新され、現在新たな計画が策定されています。 そこで質問します。 アンケート結果などを参考に、新たな一般廃棄物処理計画の施策の方向性が決まりつつあると思いますが、町の現状を踏まえ、どのような課題があるのか、答弁をお願いします。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 一般廃棄物処理基本計画の策定に当たりまして、昨年の7月、無作為に抽出した1,000人にアンケートを送付し、272通の回答をいただきました。このアンケート結果におきまして、資源の収集回数が少ない、資源も路線収集にしてほしい、3Rの取組が分からない、不法投棄対策の強化をしてほしいなどのご意見がございました。 これらの意見を課題として捉え、一般廃棄物処理基本計画において、ごみの発生抑制、資源を分別しやすく出しやすい環境を整える、不法投棄やポイ捨てへの対策を強化するなどを施策に取り入れ、今後、課題解決に向けて施策を推進してまいります。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) (3)ポイ捨てなどの対策について。 町の環境美化を著しく損ない、未来の子どもたちへ引き継ぎたくないポイ捨てなどは、すぐにでもなくなってほしい喫緊の課題の1つであることは間違いありません。 そこで質問します。 ポイ捨てなどの課題は町としてどのように位置づけているのか、答弁をお願いします。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 第5次総合計画におきまして重点目標、自然にも人にも優しい持続可能なまちの施策に、不法投棄の防止を位置づけております。また、一般廃棄物処理基本計画におきましても、不法投棄対策の強化を施策に位置づけているところでございます。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) (4)ポイ捨て等禁止条例制定について。 ポイ捨てなどに対する問題意識は一致していると理解しました。令和2年度を初年度とする一般廃棄物処理計画は15年の計画期間です。その計画期間内にある最上位計画の第5次総合計画は令和2年度から10年の計画期間、またその総合計画のもとに策定されているのが総合計画前期の5年に当たるまち・ひと・しごと創生総合戦略となっています。第5次総合計画、まち・ひと・しごと創生総合戦略ともにポイ捨てなどの対策として条例制定が目標として掲げられていることから、当然、5年から10年の期間に積極的に条例制定に向けて準備が進められていくと思います。 そこで、質問します。 東郷町など既にポイ捨て等禁止条例が制定されている自治体があります。東郷町のその条例では、ポイ捨て及び飼い犬のふんなどについて制定されております。この条例の中で、目的、定義、町の責務、町民等の責務、事業者の責務、ごみのポイ捨ての禁止、飼い犬のふんの放置の禁止、回収容器の設置及び管理、通報及び調査、環境美化推進委員、勧告、命令、公表、委任、罰則などが定められています。豊山町環境宣言から20年以上たった現在、いまだこういった条例が定められていないのは不思議なくらいです。当局は具体的に何年以内に条例制定をする考えか、答弁をお願いします。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) ご指摘のございました東郷町ポイ捨て等禁止条例につきましては、ごみのポイ捨て及び犬のふんの放置の禁止について規定しており、行政、事業者、町民の役割を明確にし、ポイ捨てをされない意識づくりの効果が期待されているものと考えております。 本町におきましても、条例の制定に向け、まずは来年度から犬のふん害対策を講じてまいりたいと存じます。これらの検証も踏まえ、早期に条例の制定を目指してまいります。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 条例制定は最終目的ではなく、環境美化のための一手段です。条例制定後にどう変化し、条例の効果がどう発揮され、町がどれだけきれいになったかなどを検証することが大事です。こういった期間を含めると、私は早期というよりも、来年度中に制定するくらいの意気込みで検討していってもらいたいと強く要望し、今後も町の環境美化にしっかりと取り組んでいってもらいたいと思います。 次に、最後のテーマ、新型コロナウイルスについて質問します。 新型コロナウイルスの脅威が国内でも広がっています。豊山町も空港のある町として不安が増しています。現在も町として、ホームページやSNS、または公共施設の張り紙などで情報提供を行っていますが、今後さらに広がりを見せた場合の対応はどうするのか、国や県からの指示を待つのではなく、町独自の対策の方向性を示すべきではないか。 そこで質問します。 新型コロナウイルスに対して、町として今後何か特別な対応や対策は考えているのか。その中には学校など公共施設、庁舎内の職員や学校などの児童、生徒、対応、対策、住民に対しての周知方法、対策に対する予算化、国や県、病院など医療機関との連携などを含めて答弁をお願いしますという質問でしたが、この質問の通告書の提出時期と本日では2週間ほど時間差があります。そのため、質問の内容が現在と一致しないところもあります。そこで、通告した内容の中で、部局ごとの現況を報告し、答弁をお願いします。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 私のほうから、町長部局の現在の対応につきましてお答えさせていただきたいと思います。 本町では、厚生労働省が作成いたしました新型コロナウイルスの感染症対策の基本方針に基づき、不特定多数の参加者があるイベントや2月28日から3月31日までの町主催のイベントにつきましては、原則中止といたしました。また、社教センターをはじめとする町の12施設について、利用者に自粛をしていただいておりますとともに、社会教育センターの図書室など一部を休館いたしております。 学校の休校に対応するために、放課後児童クラブ、なかよし会でございますけれども、朝8時から開設をいたしました。保育園につきましては、従前どおりの開園をしております。 また、保健センター業務につきましては、3月2日から3月15日までの健診は延期、相談業務につきましては中止といたしました。 併せて、町以外が主催のイベント等につきましては、感染拡大防止の観点から中止、延期または規模縮小の対応を要請しているところでございます。 これらにつきましては、町ホームページやSNSなどを通じて、随時、町民の皆様へお知らせをしております。 役場庁舎におきましては、入り口にアルコール消毒を設置するとともに、窓口対応職員につきましてはマスクを着用して業務を行っているところでございます。 また、昨日からでございますけれども、休日診療につきまして東部、西部休日診療所及び輪番で行っております外科での診療をしばらくの間休止といたしました。その代わり、発熱、せきなど呼吸器症状がある方の診療ははるひ呼吸器病院で、外科や一般的な救急診療は済衆館病院で休日診療の体制をとっているところでございます。 今後におきましては、国や県の動向を把握し、町として速やかに対応してまいりたいと考えております。 学校関係につきましては、教育委員会事務局長より答弁いたします。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 学校における新型コロナウイルス感染対策につきまして、国と愛知県の要請、依頼を受け、町内小・中学校では3月2日の月曜日から3月24日の火曜日までを臨時休業といたしました。卒業証書授与式については、在校生や来賓の出席を取りやめ、式典の簡素化、感染防止の措置を図りながら、中学校では3月3日の火曜日に既に実施、小学校では3月19日木曜日に実施予定としております。 また、その後、愛知県からの要請を受け、町内小学校では3月4日水曜日に自主登校教室を設置し、3月18日までの期間、保護者が家に不在等の児童を受け入れています。現在、自主登校教室でございますが、登録者数は58人でございます。それで、学校では特定の教室に児童を集め、感染防止の衛生管理、児童の安全管理のもと、各家庭で用意した教材で自習をさせております。 保護者からは、特に低学年で預かっていただいてありがたいとの声や教員へのねぎらいの声が聞かれております。教員は交代で児童を監督しながら、途中で終わっている成績処理や通知表の作成、学習の進路の確認、教室の整理などを行い、年度末、新年度に向けた準備を進めております。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) まずは、当局の方たちにおいて、次々と変わる新型コロナウイルスへの対応に敬意を表するとともに、その苦労は相当なものだと理解しております。引き続きよろしくお願いします。 しかし、様々な感染拡大防止のために対応されている中で、航空館boonと神明公園、都市公園についての対応に疑問を感じています。boonと神明公園は条例によって町長の権限で施設の休館や利用者の禁止、または制限ができることになっていると認識しています。その神明公園を中心に開催される予定だったエアポートビューマラソンの中止が2月20日ごろに感染防止拡大を懸念し、割と早い段階で中止決定しました。また、3月2日月曜日、3日火曜日からboonや学校なども含む豊山町の施設などが休館または利用停止となり、一部の施設、屋外体育施設や学習等供用施設などは利用者へ自粛要請となりました。 そこで疑問なのは、学校はもともと土曜日、日曜日については休校なので、実質2月29日土曜日から休校となっております。感染防止拡大のための対応策を進められている中で、土曜日、日曜日に不特定多数の方たちが他地域から家族連れで訪れ、遊具などのある神明公園やboonを29日の土曜日から休館や利用禁止、または制限をなぜしなかったのか。また、神明公園については、現在も開放されたままとなっています。町長の危機管理の見解の答弁をお願いします。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長佐藤正司君) 神明公園の施設につきましては、2月29日に決定をいたしました本町の新型コロナウイルス感染対策に基づき、社会教育センターなど他の公共施設と同様に3月2日から15日までの間、航空館boonは休館とし、デイキャンプ場や利用を自粛していただいております。2月29日から施設の休館及び自粛を行わなかったのは、町の統一的な対応に合わせてのものでございます。 また、なぜ神明公園を全て休園にしないのかというご質問においては、厚生労働省が作成をしました新型コロナウイルスの感染症対策の基本方針によりますと、感染を注意すべき事項として、屋内などで換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間を避けるようにと言われていることから、現段階では神明公園そのものを休園にするところまでは考えておりません。しかしながら、現在できる対応としまして、感染症予防拡大のため、園内掲示板及び屋外トイレに感染症対策の啓発チラシを掲示し、公園利用者への注意喚起を行っております。 今後も政府等が発表する情報を注視しまして、適宜必要な対策を講じてまいりたいと存じております。よろしくお願いします。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 公園施設というと、広場、園路も含みます。そして、都市公園の中の遊具、私が一番懸念しているのが遊具です。不特定多数の子どもたち、様々な地域から集まってくる子どもたちが、要は感染拡大防止という観点から見ると、まずそこを一番気をつけなければならない。公園施設の一部を制限することも町長の権限でできるはずなんですね。特に航空館boon、学校が3月2日から休校になることに対して、航空館boonに様々な市町から集まってくる子たちがそのまま集まり、そして帰っていくわけですよね。学校が3月2日から休みと決めた時点で、本当にそこでなぜやらなかったのかというのが疑問でなりません。 こういったことも、これから今回このコロナウイルスということは初めてのことだと思います。当然対策本部も豊山町のほうにも立てておりますけれども、こういった課題を、様々な課題が出てきていると思います。この課題をしっかり検証していただいて、これからもいろんなウイルスが発生することもあると思いますので、しっかり検証して生かしていってもらいたいと強く思っております。 最後に、町長の危機管理の見解をお聞きしたかったのですけれども、今、部長が言われましたので、これで質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君の質問が終わりました。 ここで11時まで暫時休憩といたします。---------------------------------------     午前10時49分 休憩     午前11時0分 再開--------------------------------------- ○議長(岩村みゆき君) 休憩を閉じ再開いたします。 次に、1番作野桂子君の発言を許可します。 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 1番作野桂子です。 一般質問の前に、2月27日午後6時半、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、総理大臣から全国全ての小・中・高等学校を臨時休校とすべく要請というメッセージが発せられ、全国の教育現場、全ての家庭や職場に衝撃が走りました。豊山町では、3月2日からなかよし会の実施、3月4日から自主登校の実施と迅速な対応をしていただけたことに感謝いたします。また、職員の皆様には連日の対策会議など、ご尽力に心から感謝をいたします。 本日の一般質問についても通告を取り下げることや時間短縮についても検討いたしましたが、中途半端になってしまう可能性もあり、通告に基づき大きく2点についてしっかり質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 まずは、1点目、SDGsと環境への取組についてです。 持続可能な開発目標であるSDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された持続可能な開発のための2030アジェンダにて記載された2030年までに持続可能でより良い世界を目指す国際目標です。17のゴール、169のターゲットから構成され、地球上の誰一人取り残さないことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず先進国自身が取り組むユニバーサルなものであり、日本としても積極的に取り組んでいますと外務省のホームページに記載されています。 豊山町においては、先ほど同僚議員より読み上げられた環境宣言が平成10年12月に掲げられています。また、昨年3月、同僚議員の一般質問の中で、町長はSDGsの目標やターゲットの中には自治体レベルで推進をできますものや男女平等、雇用の創出、循環型社会の構築や食品ロスを含む環境保全など、全て本町で取り組んでいる施策と合致しているものだというふうに思っております。これらの施策は世界的にも目標が共通しているものであるという認識を新たにしているというふうに思っています。国は平成28年12月22日に日本SDGs実施施策を決定しました。その中で各自治体の各種計画や戦略、方針の策定、改定に当たりまして、SDGsの要素を最大限反映させることを奨励しておりますので、第5次総合計画策定の際にはしっかりと参考にさせていただきたいと思っていますと答弁されました。 余談ですが、町長の胸には今日もSDGsのバッチが輝いておられます。その言葉どおり2020年から10年間の計画である第5次総合計画の各項目にもSDGsのアイコンが明記されました。その中で、基本目標の2番目に自然にも、人にも優しい持続可能な町として、地球規模で求められている低炭素社会や循環型社会の重要性も踏まえ、生物多様性の確保、豊かな緑の創出など、持続可能なまちづくりを推進し、自然にも人にも優しい町を目指しますと明記されています。 また、12月議会の委員会で、暮らしの豊かさが前提だが、自然にも人にも優しいバランスのとれた豊かさを追求するべきと考えていると答弁をいただきました。 そこで、今後のSDGsと環境への取組についてお伺いいたします。 まず初めに、SDGsを浸透させていくためには、職員への周知、理解が不可欠だと思います。職員への啓発活動など、今後どのように進めていく予定でしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 令和2年度から開始となります第5次総合計画では、将来のあるべき姿を念頭に置き、町の施策を実施するため、全ての基本施策に関連のありますSDGsのゴールを示すアイコンを掲載しております。 こうしたことから、職員には施策の課題として解決策を考えたり、目標として今できていないことを見つけるためのツールとして、SDGsを活用するよう勧めてまいりたいと考えております。 現状と目標を見て、10年後に到達するそのギャップを埋めるためにはどうすればいいのか、10年後にはこういう町にしよう、そういった発想につながるような啓発、研修に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) ありがとうございます。行政においてもSDGsへの取組は自治体の評価に影響を与えるところであり、豊山町でもまちづくり施策ではもちろんですが、職員の皆さんの日常業務はSDGsに関わっており、この理念を生かしていけると思います。ぜひ周知、理解の推進と啓発活動をお願いいたします。 では、次の質問に移ります。 令和2年度から実施されます豊山町一般廃棄物処理基本計画には、ごみ処理の将来像として「地球にも人にも優しい持続可能なまち」と記載、また基本方針の冒頭に、私たちの生存、経済、そして社会は地球なしには成立しませんと記載されています。私はこの部分が本当に大切だと思っています。廃棄物処理の基本方針には、リフューズ、不要なものはもらわない、つくらない。リデュース、できる限り廃棄物は出さない、リユース、同じ形状のまま再利用する。リサイクル、物質として再資源化し、再生品を優先利用する。やむを得ず排出される廃棄物は適正に処理すると記載されています。その目標達成のための施策としてどのようなものがありますか、教えてください。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 一般廃棄物処理基本計画におきましては、1人1日当たり家庭系ごみの排出量について、平成30年度実績の1人1日当たり614グラムを基に、計画の最終年度である令和16年度には1人1日当たり540グラムとする目標を掲げているところでございます。 ごみ減量の目標達成のための基本施策として3つを掲げており、1つ目のごみの発生抑制では、食品ロスの削減方法や家庭系ごみの適正な手数料負担を検討してまいります。 2つ目の広報・啓発では、広報誌やホームページの活用や環境フェスティバルやエコクッキングなどの環境学習を実施し、子どもから大人までの幅広い年齢層に啓発を行ってまいります。また、事業者に対してもごみの分別の徹底、減量・リサイクルの広報啓発・指導を行ってまいります。 3つ目の適正処理等の推進では、資源回収の拡充、不法投棄等の対策強化などに取り組んでまいります。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 特にリフューズである不要なものはもらわない、つくらないについては、もっと積極的な啓発活動が必要だと思います。今までも各種啓発活動をされていますが、特にリフューズについて、もっと積極的な啓発活動をされてはいかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 一般廃棄物処理基本計画では、持続可能な循環型社会の構築を実現するため、廃棄物処理基本方針にご指摘にありますリフューズである不要なものはもらわない、つくらないを掲げているところでございます。 これはごみの発生抑制に一致するものと考えますので、一般廃棄物処理基本計画の基本施策に従い、今後も広報誌やホームページ、環境フェスティバルにおいて、積極的に啓発してまいりたいと考えています。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 次に、一般廃棄物処理基本計画には、家庭系ごみのさらなるごみ減量に向けて適正な処理料金の導入を検討しますと記載されました。令和元年8月のアンケートでは、約7割が負担をしてもよいと回答しており、その理由としては、ごみの減量化、リサイクルが進むから、減量化の努力が負担額に反映され、公平化が図れるからというものでした。現在、全国の60%以上、愛知県の35%の市町村がごみ処理手数料の有料化を実施しています。京都では2006年から循環型社会構築に向け、ごみの発生抑制を最優先し、有料指定袋制を導入しています。その後も市町の袋条例を施行するなどの各種対策により、市民、事業者の理解、協力のもと、ごみ量を2000年の82万トンから2016年には42万トンと約49%の削減に成功しています。 焼却施設を減らしたこともあり、年間138億円のコスト削減、食品ロス、レジごみ袋の排出量削減にもつながっています。愛知県内では東浦町でも昨年4月から有料化が始まりました。その隣の阿久比町でも住民に努力をしていただき、減量できなかったら有料化を進めていく予定であります。半田市でも令和3年度からの実施が予定されています。 半田市での地域意見交換会での主な意見として、業者の過剰包装によりごみが増加している。業者に指導はできないのか。有料化により住民の負担が大きくなる。料金を段階的に上げられないのか。今後も徐々に値上げをするのではないか。紙おむつのごみはどうなるのか。既にきちんと分別している人はごみを減らすことができないのではないか。ごみの不法投棄、不適正排出の増加などへの不安な声が上がっています。 そこでお伺いします。 全国の事例でも分かるとおり、確かにごみ処理手数料の有料化はごみ減量につながっていると思います。しかし、ほかの施策でごみ減量を実現することは難しいとお考えでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) ごみ処理費の有料化の導入につきましては、町民の皆様にごみ処理費用の一部を手数料として負担していただくものでございます。国においても、廃棄物処理法に基づく基本方針を改定し、ごみ処理費の有料化の推進を図るべきとの方針を打ち出しており、ごみ処理費の有料化はごみ減量の手法として有効とされております。 本町におけるごみ処理費の有料化の検討は、新たな負担を住民の皆様に求めることになるため、ほかの施策を十分に実施した後に検討することとしております。 まずは、可燃ごみに混在する紙や容器包装プラスチックなどの資源の分別を進めるとともに、ごみ処理に係る費用を分かりやすく周知して、ごみ減量に努めてまいりたいと思います。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) ごみ減量については、町民、事業者、行政が一体になって進めていく必要があります。ごみ処理手数料の有料化については慎重な審議が不可欠であり、地球にも人にも優しい持続可能なまちの実現に向けて、有料化を推進する前に、先ほどご答弁いただいたとおり新しい施策、積極的な働きかけ、啓発活動をお願いいたします。 では、次の質問に移ります。 豊山町では、毎年、環境フェスティバルが開催されています。2017年は1,402人、2018年は1,518人とたくさんの参加者がありました。私も参加をさせていただきましたが、環境に関わるクイズやスタンプラリーがあり、楽しく学ぶ工夫がされているだけではなく、キッチンカーもあり、お子さんたちも来場され、とてもにぎわっていました。せっかくの環境フェスティバルなので、昨今注目されているプラスチック容器や使い捨て容器などが使用されていることを改善できたら、もっとすてきなイベントになると感じています。 最近では洗って何度も使えるリユース食器を導入するイベントやお祭りが増えています。通常は3,000人から5,000人規模のお祭りで、環境フェスティバルは入場者が1,518人なので十分対応できると思います。 また、京都の祇園祭では、21万食ものリユース食器が導入されています。最近では焼きそば、たこ焼き、かき氷などに使える食べられる食器などもあります。 そこで、環境フェスティバルでも、例えば箸や食器の持参を呼びかける、また持ち帰っていただけるような箸の配布、リユース食器を導入するなどの対策を考えてはいかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 一般廃棄物処理基本計画におきまして、ごみの排出抑制は基本施策の1つに掲げており、議員ご提案の箸や食器の持参を呼びかける、持ち帰っていただけるような箸の配布は、まさしくごみの排出抑制に当たるものと考えます。 本年度実施いたしました環境フェスティバルにおきましては、ごみの排出抑制の観点から、スタンプラリーの景品としてマイ箸を配布いたしました。環境フェスティバルの実施に当たりまして、当日排出されますごみの抑制や再使用、再利用は1つの課題でもあります。今後、リユース食器の導入も含め、先進事例を調査研究してまいりたいと存じます。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 前向きなご答弁ありがとうございます。食器などを持参された方には割引をするなどの特典をつけていただけると協力者も増えると思います。また、参加していただく企業やお店に協力をお願いする必要があり、苦労もあると思いますが、SDGsや環境、たくさんの人を巻き込んでいくことが大切だと思います。ぜひ今後の展開を楽しみにしておりますので、よろしくお願いいたします。 私自身もごみの分別に悩むことがあります。友達から分別について聞かれることもあります。どう分別したらよいか分からないものは燃えるごみになってしまうと思いますので、町民の皆さんが判断に困るもの、例えば油の入っていた瓶や内面がアルミ加工されている袋、マヨネーズが入っていたプラスチック容器など、実際に分別してもらう体験ができると今後判断ができるようになり、しっかりとした分別をしてもらうきっかけになるのではないかと思っています。 愛知県では、愛知エコティーチャーとして、子どもたちが環境、プラスチックごみ、食品ロスに関するものなど、体験的に楽しく学べる講座を実施し、県内の小学校への派遣もしています。地域によってはエコすごろくやクイズなどの遊びを通し、楽しみながら環境への意識向上を図るなど、取組をしているところもあります。子どもたちが学習し、発表する機会があれば、大人に啓発活動をするよりも効果的なごみ減量化推進につながるのではないかと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 循環型社会の形成を目指した環境学習の推進は、一般廃棄物処理基本計画におきましても施策の一つに掲げております。今年度の環境フェスティバルにおいて、豊山町まちづくりサポーターのブースに、子どもたちを対象に使用済みペットボトルや使用済みの牛乳パックを使って物を作るワークショップを実施し、ごみ減量について学ぶ機会を設けることができました。 今後は、環境フェスティバルでのこういった取組を広げ、ごみ減量について学び発表する機会を設けられるよう関係機関に働きかけてまいります。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 2020年度から本格実施される新学習指導要領にSDGsが盛り込まれました。持続可能な社会の創り手を育成するという学習指導要領の理念はSDGsそのものです。子どもたちがやる気になれば、家庭への波及効果が期待できます。簡単なことからでもよいので、先ほどご答弁いただいたとおり、始めていただけたらと思います。 次に、SDGsと環境への取組の中では最後の質問に移ります。 2017年に全国で27件、豊橋市、京都市、鎌倉市などでエコショップ制度が導入され、人、お店、環境に優しいお店を認定し、ホームページなどで紹介、一覧を掲載しています。豊山町でも商工会や企業などと提携して、1、レジ袋辞退促進のための独自の仕組みを設ける、2、包装の簡素化、3、エコマーク商品や詰め替え製品の販売、4、できるだけ紙コップや紙皿など使い捨て製品は使わない、5、従業員に対して環境配慮などの講義を組み入れるなどの一定の条件をクリアしたお店をエコショップとして認定し、ホームページで紹介するなどエコショップ制度を導入すると環境に優しい取組が進み、お店としてもレジ袋の削減などの取組がしやすくなると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 議員がおっしゃられたようにエコショップ制度とは、環境に配慮し、ごみの減量及び資源化に関して自治体の施策に積極的に協力する店や商店街などをエコショップとして認定し、簡易包装またはレジ袋の削減、資源の店頭回収、食品ロスの推進、生活用品の修理・再生等を推奨するものでございます。 この制度により、幾つかの自治体でごみの減量化・リサイクル活動の推進を図る取組をしているところがございます。 レジ袋の削減、資源の店頭回収、食品ロスの推進などは、現在では一般的になり、令和2年7月からは全ての小売店でレジ袋の有料化が義務づけられます。エコショップ制度が創設されたころと比べますと、状況が変わってきていると考えておりますが、いずれにいたしましても、先進的に取組をしている市町村を参考に調査研究してまいりたいと存じます。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 声かけを変えただけで大きな効果が得られたある薬局での話です。薬を渡す際にレジ袋に入れていましたが、知り合いからプラスチック汚染の話を聞いたことをきっかけに、レジ袋の使用枚数を50%削減いたしますなどと宣言をして、ポスターと声かけをされました。最初はなかなか効果が表れなかったのですが、声かけを必要のない方をお申し出くださいから、必要な方はお申し出くださいに変えたことにより、レジ袋82%削減に成功されたそうです。もちろん押しつけはよくないと思いますが、このようなアプローチにより、お客様からの苦情もなく、できる環境活動に関しては、ぜひ工夫をして、町からも提案し、呼びかけをしてみる必要はあると思います。エコショップに限らず、ぜひとも様々な取組の検討をお願いいたします。 2030年までに持続可能でより良い世界を目指すSDGsの国際目標を達成することは、目の前にいる子どもたちの未来を守ることです。決して他人ごとではありません。不要なものを買わない、もらわない、分別をする意識を持っていただくこと、町民一人一人に自分ごととして捉えてもらうこと、ごみ減量化のために行動する人を増やすこと、子どもたちの環境への意識向上を図り、大人へ啓発活動をしてもらうこと、ごみ収集に携わる方々の声を届けることが大切だと思います。 また、新たな施策を始める際に、比較的環境意識の低いとされる年齢層の方に重点的に働きかけ、交流、話し合い、アイデアをもらうことにより成功している自治体や、プログラムに参加することで具体的なメリットを示す努力をしている自治体もあり、いかにより多くの人や事業者を巻き込めるかがポイントになってくると思います。これまで継続して取り組んできている施策を充実させるとともに、新しい取組を期待し、次の質問に移ります。 では、2番目、ユニバーサル給食について質問をさせていただきます。 まずは、ユニバーサル給食について説明をさせていただきます。 ユニバーサルという言葉は皆さんもよく耳にされていると思います。辞書で調べてみると、全ての物に共通しているさま、普遍的と出てきます。その言葉どおりみんなが食べられる給食のことであり、ユニバーサル給食とは、アレルギーの原因となる食品を全て取り除いた給食のことであります。 ここにいる皆さんが学生のころ、アレルギーのある友達はあまりいなかったのではないかと思います。実際に50年前には日本ではほとんどなかったと言われています。しかし、現在では国民の3分の1、3人に1人が何らかのアレルギーを持っていると言われるようになりました。子どもに関しては4割を超えるとも言われています。古いデータになりますが、2013年12月に日経新聞に掲載された文科省の全国実態調査によりますと、公立小・中・高校で食物アレルギーのある児童・生徒は、2004年、約33万人、2013年は45万4,000人と約12万4,000人増えたことが明記されていました。最近のデータでは、埼玉県のデータになりますが、埼玉県議会で教育長が2010年から2015年で約1.4倍に増えていると答弁をされていました。豊山町では、2014年度21人、2019年度43人と約2倍になっています。2019年の小・中学生は1,525人なので35人に1人、大体1クラスに1人いる計算になります。 このように食物アレルギーのある子どもたちが増えていますが、学校給食のアレルギー対応の取組としては、通常は除去食であり、先進的な自治体でもほとんどが代替食の提供であります。食品にアレルギーを持っている児童・生徒がこれだけたくさんいる中、アレルギーのある子どもたちは特別で、その子たちのみへ特別な給食をどう提供するかという考えから、みんなが一緒に食べられる給食を考えていくべきときが来ているように感じています。 私が注目している取組として、昨年10月に東郷町で実施されたユニバーサル給食があります。東郷町の児童・生徒のアレルギーの原因となる食品を全て取り除いた給食であり、鶏肉と大豆のアレルギーの児童がいなかったため、おみそ汁、照り焼きチキン、切り干し大根と豆乳ヨーグルトなどが提供されました。牛乳はアレルギーの子が多いため提供されませんでした。1月24日に2回目も実施されており、今後も各学期に1回以上実施される予定となっています。 アレルギーがあり自宅からお弁当を持参している児童・生徒の保護者とは事前に話し合いが行われ、安全な給食であることを理解していただき、みんなと同じ給食を食べてもらうことができたそうです。にこにこ給食としてニュースでも放送されたので、見られた方もいらっしゃるかもしれません。 ほかにも2018年には岐阜県土岐市で小麦アレルギーの子に配慮したユニバーサルカレーが実施されました。また、昨年1月から大阪府箕面市では、牛乳など一部を除き卵、乳、小麦不使用の低アレルゲン献立として、毎日1万2,000食の給食の提供が始まっています。 千葉県のある保育園でも、三大アレルゲンを除去した給食が提供されています。その理由として、担当者は、毎日、調理や配膳を間違えないように気を張っていた、しかしアレルギーの子が増えてきて、限界を感じ、三大アレルゲンを除去した給食に変えたところ、おいしいものを作ろうという気持ちに変わりましたという内容の発言をされています。 豊山町では新しい給食センターで、乳、卵の代替食を始める予定です。今までお弁当を持参してきていた児童・生徒が給食を食べることになり、誤食の可能性も出てくると思います。また、学校では食後に放課や体育があり、食物依存性運動誘発アナフィラキシーという昼食後に激しい運動をすることにより、じんましんやせき、呼吸が苦しいなどのアレルギー反応が突然出る児童・生徒もいます。 学校における食物アレルギーの事故については、2019年5月5日、朝日新聞の記事によると、2014年から2016年の3年間に668件起きており、そのうちの2割である155件は食物依存性運動誘発アナフィラキシーだそうです。アレルギーの症状については、肌に触れるだけでも症状の出る児童・生徒が5人、給食当番ができない児童・生徒が1人、机を離して食べている児童・生徒が3人います。肌に触れるだけでも症状が出る児童・生徒がどの食品にアレルギーを持っているか分かりませんが、もしそれが牛乳であれば、毎日の給食の時間が安心して過ごせる時間ではないことを簡単に想像していただけると思います。 実は安心して過ごせないのは給食の時間だけではありません。私の友人の子どもで乳アレルギーの子がいます。その子は小学2年生まで牛乳が1滴でも肌に触れると症状が出ていたので、牛乳やチーズがついている子と手をつなぐだけでアナフィラキシー症状が出ていたそうです。小麦アレルギーでひどい子の場合、パンを配るだけで粉が舞ってしまうので別室で配膳を待つ、給食を食べるということもあるそうです。 このようなアレルギーの児童・生徒がいる学校では、食後の手洗いが必須になっているそうです。 また、みんなと机を離して食べている子にとって、毎日の給食の時間がどういう時間なのか、想像していただけたらと思います。 実際に豊山町に住むアレルギーがあり、給食当番ができない児童・生徒の保護者から、うちの子にとって、みんなと同じ給食や白いエプロンは長年の夢という声も届いております。 また、最近では様々な食品にアレルギーが認められるようになってきています。以前では見られなかった果物や野菜、イモ類など、また保存料、着色料や香料といった食品添加物などのアレルギーを持っている子も存在します。 そこで質問に移ります。 小・中学校の児童・生徒のアレルギーの原因となっている食品を教えてください。
    ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 今年度、本町の小・中学校の児童・生徒に対して、食物アレルギー面談をしたところ、アレルギーと思われる食物は、卵、牛乳、小麦、エビ、カニなど41品種となっています。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 41種類、リンゴやキーウイなど果物からサツマイモやナガイモなど、様々なものにアレルギーがあると聞いています。食べるものがないじゃないかという感じる方もいるかと思いますが、その中でお母さんたちは、自分の子どもが食べられるものを調べるなど、毎日工夫をしてお弁当やご飯を作っていますし、食べられるものがありますので、ご安心ください。 アレルギーの原因となる食品の中で、発症件数が多く、全体の約60%以上を占めるものは、卵、乳、小麦、エビ、カニ、症状としては、むくみ、かゆみ、じんましん、せき、鼻水、下痢や嘔吐などから、重い症状では意識がなくなる、呼吸困難など、さらにはアナフィラキシーショックにより生命の危機に陥ることもあります。 現在の豊山町の給食のアレルギー対応としては、お弁当を持参している児童・生徒が3人、給食の一部を持参する、もしくは食べない選択をしている児童・生徒が35人、アナフィラキシーの可能性があり、エピペンを持参している児童・生徒が12人います。給食は、給食を全て食べたときの栄養バランスを計算しています。例えば牛乳を飲めない子の栄養は必然的に毎日不足していることになります。除去食をする児童・生徒の栄養バランスへの配慮としても、ユニバーサル給食は有効だと思います。 では次に、給食の献立を作る際に留意していることについて教えてください。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 給食の献立を作る際に、アレルギーの原因となる同じ食材を続けて使わないように留意しております。また、例えばカレーライスやポタージュスープなどは、小麦粉の代わりに米粉などを使用するなど、アレルギーの原因となる食材の使用回数を控えております。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) ほぼ毎日、給食に出ている小麦に関しては、小麦アレルギーの児童・生徒だけではなく、食物依存性運動誘発アナフィラキシーの原因とも言われておりますので、今後、予防を兼ねた対策としてもとても有効だと思います。 実は、献立を考える際に、なるべくアレルギーの原因となる食品を控える、また、ごまを後乗せにするなど、トッピングにするという対処をしていただけたらと提案しようと思っていましたが、3月の献立を確認すると、卵、エビ、シャケなど14品目の提供がないこと、サバ、桃、牛肉の提供が1回であること、アレルギー対象食品のうち牛乳を含めて2つしか丸のない日があることなど、献立を立ててくれた栄養士さんの配慮にとても感謝をしています。特に、個人的には、3月の献立に卵の提供がないことにとても驚きました。 一宮市では平成22年9月から、食材に卵、乳、小麦、エビ、カニを含まない、といっても、正確には調味料にそれらの食材が含まれるそうですが、アレルギーに配慮した給食が週に1回提供されています。しかし、こちらに関しても、豊山町の3月の献立を確認したところ、同様の献立が4回あり、栄養士さんの配慮がされていることが分かり、本当にうれしく思いました。 次に、豊山町では新入学生に対して、就学前健診時にアレルギー調査票を配付し、4月に給食の対応に関する説明や個別面談が実施されています。人数が多い場合は対応が難しいとは思いますが、個人面談時期を早めてはいかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) アレルギー面談が必要な児童・生徒への個別面談時期につきましては、毎年4月の給食開始時期までに実施しております。この時期以外にも、保護者からの要望があれば、随時または入学の前であっても個別に面談を実施しております。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 必要な児童・生徒には、要望があれば早い対応をしていただけているという言葉を聞き、少し安心しました。食物アレルギーの児童・生徒や保護者は、どこまで対応をしてもらえるのか、心配をされていると思います。病院によってはアレルギーの負荷試験の予約をとるのに半年かかるという話も聞いています。また、受け入れる学校側の対応や準備を進めてもらうためにも、少しでも早い対応の希望調査、個別面談をお願いしたいと思います。また、ホームページに献立やアレルギー対応について記載をしていただけると、入学前の保護者でも確認ができると思うので、今後検討をしていただけたと思います。 最後の質問です。 学校給食で最優先されるべきは、安全性であることは重々承知しております。今後も従来の栄養価の充足やおいしさ、彩りとともに、安全性が十分確保される方法で対応を検討していただきたいと思っています。 その中で新しい給食センターが9月から稼働する予定であり、調理業務を既に経験のある専門知識のある民間業者へ委託することが決まっております。 そこで、東郷町で実施されたユニバーサル給食についてどう思われるか。また、豊山町でもユニバーサル給食の実施を検討してはいかがでしょうか、お答えください。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 東郷町で実施されていますユニバーサル給食は、児童・生徒のアレルギーの原因となる食材を全て取り除いた給食のことと承知しております。また、実施に当たっては、保護者や関係機関と調整を図りながら、慎重に行っていると聞いております。このことはアレルギーの有無にかかわらず、児童・生徒が同じ給食を食べることができる点においては、一定の評価ができると思います。ただし、学校給食におけるアレルギー対応は、児童・生徒の生命に直結するだけに、最優先すべきは安全の確保と考えております。 本町では、一層の衛生管理の徹底を図るため、9月には新しい給食センターの稼働を計画しております。当面は、新給食センターの円滑な稼働を図ることに全力で取り組みます。 ユニバーサル給食は、今後のアレルギー対応に関する研究課題の1つと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 代替食でいいのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。アレルギーの原因となる食品が給食に提供されている限り、先生たちの協力が必要であり、児童・生徒や保護者には不安があること、また机を離して食べなくてはいけない児童・生徒が存在することになります。しかし、ユニバーサル給食であれば、先生、児童・生徒や保護者、みんなが安心して一緒に給食を食べることができます。ぜひとも研究していただき、実現に向けて進めていただくよう、よろしくお願いします。 また、新しい年度に替われば、児童・生徒が替わり、アレルギーの原因となる食品が変わりますので、随時対応が必要になってきます。 また、メニューを考えていただく栄養士さんや関係者の皆様には、栄養バランスなども含め、多大な苦労をおかけすることになると思いますが、子どもたちの笑顔を想像し、協力をお願いしたいと思います。 3月4日、名古屋市は2月定例会の代表質問に対し、無農薬、低農薬野菜の使用について、価格や供給量の課題はあるが、検討していく。ゲノム食品についても使わないようにしてまいりますと答弁をしています。また、加工品のアレルゲンフリー食材を独自で開発をされているという発言もありましたので、可能であれば連携をしていただき、使用させていただけたらと思います。 先日、東郷町の給食センターで直接お話を聞いてきました。いつもはお弁当持参の子も含め、全員が給食を食べられたこと、初めての給食当番や食べた食器やごみを自分で片付ける経験ができた子がいること、食物アレルギーを持つ生徒・児童の保護者から、アンケートを通じて感謝、継続希望の声が多く届いていること、毎日お弁当を作られている保護者の方に休んでほしいという気持ちも込められていること、初めての取組で怖い気持ちもあったこと、消防機関とも連携し、非常時に備えてもらっていたことなどなど、実施に当たり、慎重に準備がされていても、なお不安があったことも分かりました。それでも、栄養士や調理の方からは、給食で使用できる食材、食品を選択することが大変で、献立のバランスを考えるのにとても苦労しましたが、保護者の皆さんの感謝のメッセージがとてもうれしくて、これまでの苦労が報われましたという声も出ており、様々なところで波及的な効果も出ています。 東郷町では、仕入れの際に、今までの慣行農法の野菜枠とは別に、地産地消野菜枠や有機野菜枠を作ることにより、生産者さんを守っています。地産地消食材の増加、無農薬米の導入、オーガニック給食の推進など、より良い食材で子どもの体づくりを考えた給食を進めています。 また、給食に関するこういった施策は、農地保全、特産品の開発による産業振興など、広く多岐にわたり、影響を及ぼすプロジェクトとなっています。 豊山町でも、シルバー人材センターの方が無農薬野菜を作ってくれており、一部が給食に使われています。遠くから野菜を運んでくるよりも、近くで、しかも顔の見える方たちが作ってくれている野菜のほうが、SDGsや環境、食育の観点から考えても良いのではないかと思います。 皆さんの記憶にも残っていると思いますが、学校における食物アレルギーの事故としては、8年前の2012年、ある小学校でアナフィラキシーショックにより児童が亡くなるという痛ましい事故が起きてしまいました。亡くなった女の子の母親の言葉を皆さんに聞いてほしいと思います。ふだんお代わりをしない娘が、なぜあの日はしたのだろう。ずっと疑問でした。今年のお盆にやっと納得できました。お参りに来た友達が教えてくれました。クラスには割り当てられた給食全体をお代わりをしながら残さず食べる目標がありました。チヂミは不人気で、お代わりをする子が少なかったそうです。なぜお代わりしたのと友達が聞くと、娘は、完食に貢献したかったからと言ったそうです。常々、人の役に立ちたいと話していた娘らしいと感じました。娘は学校給食でショック死しました。でも、食べられないのは乳製品だけで、家族と普通に食事を楽しんでいました。だからこそ、娘の事故を機に食物アレルギーに対し、過剰な恐怖心が広がるのを心配しています。 東京都はショック症状を和らげる注射をどのタイミングで打つかなど、指針を出しました。万が一の対策は必要ですが、もっとシンプルに、どうしたら食べられない食材を口にしないかを考えてほしい。詳しい献立表で担任が確認しないと、給食を食べさせないルールづくりをしてほしい。アレルギーの子どもがいる家庭は何に注意をしているかというと、注射の打ち方じゃなくて食べてはいけないものを食べさせないという1点に集中している。学校でも、保育所でも、同じだと思います。学校の先生や、教育委員会の関係者の方々が責任を感じて対策に乗り出しています。ただ、この問題は…… ○議長(岩村みゆき君) ごめんなさい。一般質問ですので、質問がなければ、質問をお願いしたいです。 ◆1番(作野桂子君) ちょっとお母さんの言葉の一文だけ言わせてください。学校の先生や教育委員会の関係者の方々が責任を感じて対策に乗り出しています。ただ、この問題は学校がしっかりやりますと背負い込まないでほしい。保護者との情報共有や地域のお医者さんが協力することがあっても良いのではないでしょうか。私は娘に、あなたが気をつけなさいと言っていました。アレルギーの子どもがいるお母さんたちだってミスをするし、学校の先生や栄養士の方に要求するばかりでは何の解決にもならない。手厚いマニュアルを作る必要もない。アレルギーは特別なものではないと、まだちょっと続きますが、こういった文章を出されています。 今回の私の一般質問とはまた別に、今後とも児童・生徒が安心に、かつ楽しんで学校の給食の時間や学校生活を過ごすことができるよう、日々の繰り返しの中で確認作業が形骸化しないよう、注意し、しっかりと組織を整備するとともに、各教員の役割を明確にして、当事者意識を高め、全ての学校、全ての先生を対象に、検証を継続的に行っていただきたいと思います。 また、エピペンの取り扱いや期限切れのエピペンを使用した実践的な演習を取り入れた研修もしていただくよう、心からお願いして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君の質問が終わりました。 議員の皆様も、一般質問ですので、質問内容を簡潔に述べていただくようお願いいたします。 ここで昼食休憩をとりたいと思います。再開は1時といたします。 少し早いですが、昼食休憩とさせていただきます。再開は1時です。よろしくお願いいたします。---------------------------------------     午前11時53分 休憩     午後1時0分 再開--------------------------------------- ○議長(岩村みゆき君) それでは、昼食休憩を閉じ再開をいたします。 次に、6番岡島政信君の発言を許可します。 岡島政信君。 ◆6番(岡島政信君) 6番岡島政信でございます。 議長のお許しをいただきましたので、ただいまより通告書に基づき、ひきこもりへの支援策について、そして18歳以下の子どもへの医療費についての2問について質問をさせていただきます。 最初に、ひきこもりへの支援策について進めさせていただきます。 私は、先日、新聞を読んでいたところ、ある記事に目が留まりました。その内容は、中高年の方のひきこもりが上昇傾向にあるとの記事であります。こんな内容でありました。ひきこもり状態にある人への支援策を充実させるため、各地の自治体が実態調査を進めている。ひきこもり状態にある成人が登校中の小学生を殺傷する事件、ひきこもり状態にある我が子を親が殺すなどの事件が起こり、注目が高まっている。先進的に実態調査を進めている島根県の調査、内容は仕事や学校に行かず、家族以外の人との交流がほとんどなく、6か月以上自宅に引き籠もっている状態、そんな人を対象に調査した、その結果によると、平成25年に比べ令和元年は増加した結果となった。10代については横ばい状態、20代はほぼ半減した状態でした。しかし、30代はわずかに減少、40代、50代は増加、60代は倍増、そんな結果が出ているという結果でした。 ひきこもり状態に至った経緯、背景を探る設問では、不登校を挙げた割合は全体の15%と低いが、10代は80%、20代は38%を占める状態との内容でした。 私も中高年の方とは違いますが、小・中学生の不登校については、微小ながらではありますけれども、活動をしたこともあり、目に留まったと、そんな状況であります。 調査された方からは、身近な相談窓口が上げられたり、ひきこもりなどの把握が困難とか、ひきこもりなどの状況を家族が隠す場合があるなどの意見があったとも記載されていました。 そのような内容から、今後において対策を今から進めていく必要を強く感じましたので、これからひきこもりへの支援策と題して質問をしていきます。 最初に、先ほどのデータで10歳代は不登校からひきこもりに至ったとの内容からお聞きしますが、小学校、中学校の不登校の方への対応はどのようになっているのでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 学校では、本人や保護者との面談、家庭訪問等を通して、教員や学校とのつながり、関わりが持てる機会を大切にしております。そこでは、相談に応じるだけではなく、助言や指導等も行い、課題の解決を図っております。 また、教員、スクールカウンセラー、関係機関が連携し、不登校の児童・生徒に対し、早期からの心のケアを図るとともに、状況に応じては適応指導教室を紹介し、居場所を提供しつつ自立を促しております。 さらに、新年度には、スクールソーシャルワーカーを配置し、児童・生徒の置かれた様々な環境に働きかけを行い、支援する体制の整備を予定しております。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島政信君。 ◆6番(岡島政信君) ただいま答弁いただいた内容で、来年度にはスクールカウンセラー等を設置していただいて、きめ細かく対応していただけると、そういうふうにとりました。それがきちんと着実に進めていただいて、不登校の方が少しでも減っていくような、そんな活動を進めていただきたいというふうに思います。 そこで、次の質問なんですが、今までずっと見ていますと、中学校を卒業すると不登校のまま、不登校のままの方というよりも、ひきこもりの方といったほうがいいのかも分からないんですけれども、その方への相談窓口というのはどのようになっているのか、教えていただきたいと思います。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 中学校において、不登校にあった方が卒業された後にひきこもりとなった場合は、福祉課及び保健センターでご相談を受けております。また、必要に応じて、専門の相談窓口として愛知県のこころの健康推進室及び県内の各保健所をご案内しております。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島政信君。 ◆6番(岡島政信君) 私もいろいろと、事業として、どんなことをやられているのかというのを見させていただいて、把握したつもりでおります。ひきこもりの方への対応が手厚いのは、保健所のほうが、今、手厚いのかなというふうな状況は把握しております。 それで、いろいろとやっていただいている中で、ちょっと気になったのが、そのひきこもりの方等のフォローというのは、例えばの話なんですけれども、何歳までという何かあるんでしょうか。何歳までの方が実施されているかという何かありますでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) ひきこもりの方の相談につきましては、年齢に制限はございません。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島政信君。 ◆6番(岡島政信君) 今、年齢に制限なく、誰でもが対象で相談を受けることができるという、そういう状況だと受け取りました。そうやって皆さんが言っていただけると、ひきこもりの方がだんだん減っていくとは思うんですけれども、例えばひきこもりの状態の方をそのまま放置していたりすると、先ほどの新聞の内容の事件について、そうなってしまうと思うんですけれども、それ以外に新聞記事の中で一つまた気になる項目があって、これが札幌における事件ということで報告されているんですけれども、その内容はというと、82歳の母親と52歳の娘の遺体が発見されたと。検針に来たガス業者が、電気がついているのに応答がないことに不審に思って事態が発覚したということで、死後数週間がたっていたという、そういう報道です。 警察によると、2人の死因は栄養失調による衰弱死、母親が先に亡くなって、娘がしばらく後に死亡していたということが分かったそうです。娘は10年以上ひきこもりの状態で、買い物や食事の世話は母親がしながら、地域とのつながりを避けるように暮らしておって、医療や福祉の支援も受けていなかったという報道で、80代の親が50代の子どもの生活を支えるという、介護の世界ですと逆ですけれども、80歳の親を子どもが面倒を見るというのが介護の世界になっているんですけれども、このような内容というのが、つまり8050問題というふうに言われていると思います。 この8050問題についてどのようにお考えでしょうか。お答えください。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 8050問題とは、長期間のひきこもりをしている50代の子どもを80代の高齢の親が養うことにより生じる問題でございます。ひきこもりをしている子どもは、社会との接点を持たないため、親が病気や要介護状態になっても、誰にも助けを求めることができず、親子共倒れになるリスクがあり、今後も懸念される問題であると認識しております。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島政信君。 ◆6番(岡島政信君) 8050問題については、調査されて知り得た情報があって、それについて理解されたというふうに思います。 その8050問題があって、2019年3月に政府は、40歳から64歳の中高年ひきこもりの調査結果を出されたということです。その中高年ひきこもりの調査は、町に対してあったのかどうか教えてくださいというのと、調査されたとしたときに、ひきこもりの人数というのは把握されたかどうかを教えていただけませんでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 平成30年12月に内閣府が行った生活状況に関する調査の報告書に対するご質問としてお答えをいたします。 内閣府は、平成27年度に15歳から39歳までの年齢の方のうち、任意の5,000人を対象として、ひきこもりに関する調査を行った結果、ひきこもりの長期化傾向が判明いたしました。平成30年に行った調査では、前回行った年齢層以降となる40歳から64歳までを対象とし、ひきこもりの実態を把握することを目的として行われたものでございます。 この調査も、任意の5,000人を抽出し、内閣府が行っておりますが、ひきこもりの実人数を把握した調査ではございません。本町におきましてもひきこもりの人数を把握はしておりません。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島政信君。 ◆6番(岡島政信君) 今のご答弁ですと、実態、きちんとした調査はされていないというふうに受け止めました。実態調査、されていないんですけれども、人数の把握というのは、次のステップに進むという、対処していくための判断指標になるというふうに私は考えております。先ほどの件を調査されていないということなので、例えばの話になるのか、小・中学校のときは不登校で、先生方を含めて手を差し伸べてみえる、それ以降については親が手を挙げない、そんな状況であったときには、そのまま放置されてしまう、そんな状況だというふうに僕は思っております。 札幌での事件のようなことが起きないようにするためにも、何らかの形で調査は必要というふうに考えます。他の自治体も調査など動き出しておるというのが新聞紙上にも出ておりました。そこら辺についてのお考えをお聞きしたいということと、また8050問題を抱える方への手を差し伸べる手段として、庁内の中で窓口の開設、今ある全体的な窓口、今、心配ごととかいろいろ窓口があるんですけれども、そういうひきこもりも、ちょっとこんなところでこうやっているよという窓口の説明等も含めた、視野に入れたことをしてはというようなことも思っております。その辺についてお考えを聞きたいと思います。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) ひきこもりの調査でございますけれども、先ほど議員もおっしゃってみえましたが、家庭で隠すケースもございますので、なかなか実人数を把握するのは難しいだろうというふうに考えております。 本町におけるひきこもりについての相談件数は、年に1、2件でございます。ひきこもりの相談内容は、経済的な面や精神的な面など各般にわたりますので、専門職員のサポートが必要となります。こうした場合は、専門の相談窓口として適宜、愛知県のこころの健康推進室及び県内の各保健所をご案内しておりますので、本町におきましては現行の体制で十分であろうかと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島政信君。 ◆6番(岡島政信君) 現状としては、件数が少ない。なので、現状の中で注意して進めてまいりたいというふうに受け止めました。このような問題というのは、ちょっと言葉は悪いと思うんですけれども、8050問題というのは過去の問題、例えば先ほどの小学生の不登校をそのままずっと据え置いて、延ばしていって、そのツケが今回ってきたというそんな状況に私はとっています。また、そのほかに就職しても仕事が合わず、そのままひきこもりを続ける方も見えるというふうに思います。 どちらにしても、働き盛りの方が引き籠もったままにしておくべきではないというふうに僕は思っております。 まず、実態調査等をすべきじゃないかというふうに思いますし、窓口もこういうことをやっていますというPR等も開いて、ひきこもりの方が心を開いていただけるような、そんなふうになってほしいなということを願うばかりでございます。今後もちょっとそこら辺についても検討しながら、考えていただきながら、次へのステップにしていただければというふうに思います。 その質問については以上で終わらせていただきます。 続きまして、2問目の18歳以下の子どもへの医療費について質問をさせていただきます。 豊山町は、現在、中学校、15歳以下の方までの医療費を無償化しています。今回無償化についてインターネット等で調査いたしました。調査を深めていく中で、高等学校、18歳以下の子どもへの医療費の無償化だったり、補助をしていくというところのそういう方向で進めている自治体というのが以前に対して増加しているということが分かりました。豊山町は令和2年度から始めていく第5次総合計画で、目指すまちの将来像の実現に向け、3つのまちづくり重点目標に対応した重点戦略を掲げ、豊山町の魅力の発信、住んでよかったと言っていただけるまちを目指して考えてみえることと思います。 そこで、高校卒業、18歳以下までの子どもへの医療費を無償化にしてはと考えましたので、次の質問をしたいというふうに思います。 まず、1問目として、豊山町は中学校、15歳以下までの医療費を無償化にしていますが、実施して何年ほど経過したのでしょうか、教えてください。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 子ども医療費につきましては、中学卒業までの無償化は平成21年4月1日から開始いたしましたので、令和元年度で11年目となります。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島政信君。 ◆6番(岡島政信君) もう11年もたったということですね。 では、16歳から18歳までの方は、今現在、どれだけの人数でしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 16歳から18歳までの方の人数は、令和2年3月1日現在で450人でございます。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島政信君。 ◆6番(岡島政信君) もし16歳から18歳まで医療費を無償化した場合、問題点としてはどのようなことが挙げられるか教えてください。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 16歳から18歳までの医療費を無償化した場合の問題点といたしましては、対象を18歳までとした場合は、就労者と学生が混在している中、一律に18歳までとすべきかどうか、また対象世帯に所得制限を設ける必要があるかどうかなどの課題がございます。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島政信君。 ◆6番(岡島政信君) 今言われた内容としては、私もいろんな方からも、話の中で、聞いた中では同じように、中学卒業して就労された方も見えるというのは、わずかではございますけれども、見えるというのは聞いています。そして、やっぱり話の中で、所得が高い人に対して、そういう人までやる必要があるかという話もお聞きしているわけでございます。全体的に、今、先ほどもお話しさせていただいたように、ほかの自治体のところで少しずつ、今、無償化についての方向で、目を向けて動き出している自治体が出てきたということはご理解いただきたいというふうに思います。 やった場合というふうに考えていただければいいんですけれども、もし、無償化していった場合に、どれだけの予算を投入する必要があるか、教えていただければというふうに思います。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 平成31年4月1日現在の16歳から18歳の国民健康保険加入者で1年間の医療費を試算した結果、医療費については約1,500万円、またシステム改修費をはじめとする事務費については約500万円で、合わせますとおおよそ2,000万円が必要な額となります。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島政信君。 ◆6番(岡島政信君) ありがとうございます。2,000万円ですか、大変な予算が必要になりますね。予算としてはそれだけ必要になるんですけれども、今、ずっと見ておって、第5次総合計画の中でも、ここら辺のところずっと見させていただいた中で、目標4「助け合い、支え合う健康であたたかなまち」にある基本施策6で、医療保障(2)時代に見合った福祉医療制度の充実の中にこんなことが書いてあります。「医療制度改革に合わせて福祉医療の見直しを行うとともに、各種医療給付の充実に努めます」とありました。この内容というのは、今すぐじゃなくてもいいですけれども、今後において、そうやって先ほど言ったように、高校卒業、18歳以下までの方の医療費無償化と合致しているのではないかなと、自分なりに判断させていただきました。検討してはどうかなと思いますが、お考えをお聞きいたします。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 18歳まで医療費を助成している市町村は、平成31年4月1日時点で、県内8市町村が実施をしております。また、他の自治体においても、令和2年度から開始するという情報もございます。 本町におきましては、こうした県内市町村の状況も踏まえて検討してまいりたいと存じます。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島政信君。 ◆6番(岡島政信君) 検討していただけるというふうにいただきまして、ちょっと胸をなでおろした状況です。今後、歳入及び世間の状況も鑑みて進めていただきたいというふうに思っております。令和2年の施政方針に、壁を前に逡巡することなく、大きな壁を乗り越えるという強い気持ちで豊山町の明るい未来へつないでいただきたい、そんな思いであります。 以上で私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島政信君の質問が終わりました。 次に、5番山本亮介君の質問を許可します。 山本亮介君。 ◆5番(山本亮介君) 5番山本亮介です。 今回はヒコーキの聖地化と神明公園・航空館boonの役割について質問をさせていただきます。 趣旨といたしましては、第5次総合計画基本計画において、ヒコーキの聖地化をテーマにした観光推進が掲げられています。ヒコーキの聖地化をしていく上で欠かせない役割を果たすのが、空港を見渡し、交流・にぎわいを作る神明公園・航空館boonではないでしょうか。今回改めて神明公園・航空館boonの在り方について考え、質問をいたします。 ヒコーキの聖地化、ヒコーキのまち、国際空港の時代から脈々と受け継がれてきた空港のある町としては、空港あるいは飛行機という単語、これは最大の特徴であると思います。その特徴を生かしたまちづくりを進めていくことは、至極当然のようにすら思えてまいります。 それでは、質問に入ります。 この総合計画基本計画で示されているヒコーキの聖地化とは何か。その目的について改めてご説明ください。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長佐藤正司君) 皆様ご承知のとおり、これまで本町は名古屋空港とともに発展をしてまいりました。空港の周辺には、民間航空機の最終組立工場が立地をし、古くは戦後初の国産旅客機YS11が開発製造され、最近では国産初のジェット旅客機、三菱スペースジェットの開発が進められております。また、名古屋空港をはじめ、あいち航空ミュージアム、MRJミュージアム、航空館boonなど、観光産業集客施設も立地をしております。 これら航空を中心とした産業観光資源や航空関連の企業・事業所などの集積を生かし、「ヒコーキのまち」をテーマにした産業観光を推進し、「ヒコーキの聖地化」を目指し、継続的なにぎわいの創出と地域活力の向上につなげることを目的としております。 ○議長(岩村みゆき君) 山本亮介君。 ◆5番(山本亮介君) 大変分かりやすい説明をありがとうございました。 ヒコーキの聖地化は、産業観光推進、そしてまちのにぎわいということで、重要な戦略であるということが分かりました。 では、ヒコーキの聖地化を目指す上で、町として取り組むべき課題は何かお答えください。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長佐藤正司君) ヒコーキの聖地化を目指す上で町が取り組むべき課題につきましては、豊山町の強みである航空を観光のテーマとして、他の地域にはないオリジナル性を前面に打ち出し、差別化を図り、豊山町の魅力を高め、より多くの観光集客につなげていくことが課題であると考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 山本亮介君。 ◆5番(山本亮介君) 観光をオリジナル、差別化といった明確な課題が見えたんじゃないかなと思います。私としましては、総合計画基本計画を議会のほうに説明していただいたときにもお話しさせていただいたんですけれども、この産業観光推進のための個別計画がないんですね。この産業観光を進めていくために、今、差別化を図るとかオリジナルをやっていくとか、そういった言葉が出てきていますけれども、やっぱり重点戦略として位置づけられてはいるんですけれども、やはり産業観光の目的ですとか、将来像ですとか、方針、目標、施策の方向性を産業観光推進のための基本計画がやはり必要ではないかと思いますけれども、それも町として取り組む課題の1つではないでしょうか。その課題も含まれているかどうか、もし見解があればお答えいただければと思いますけれども。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長佐藤正司君) ご質問いただきました個別計画あるいは総合的な観光計画につきましては、今後、航空に関連する企業様あるいは商工会、民間の事業者の方、そういった方と一度そういった組織を設けまして、こういった計画について論議をし、まとめていきたいというふうに考えます。 ○議長(岩村みゆき君) 山本亮介君。 ◆5番(山本亮介君) 分かりました。ぜひよろしくお願いいたします。 それでは、続いての質問にまいります。 ヒコーキの聖地化を進めていく上で、神明公園と航空館boonはどのような役割を担っていると考えていますか。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長佐藤正司君) 神明公園・航空館boonは、ヒコーキの聖地化を目指す上で、本町に立地する産業観光資源のコンテンツの1つになり得るものと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 山本亮介君。 ◆5番(山本亮介君) コンテンツの1つという答弁がありましたけれども、やっぱり神明公園と航空館boonは、ある意味、一体的なものになっていて、神明公園に来た人が航空館boonでも楽しめる、航空館boonに来た人も公園でゆったりとした時間を過ごす、こうした相乗効果を生み出すような仕掛けが必要になってくるのではないかなと思います。特に航空館boonの学習室を利用したイベントや教室を展開するなど、まだまだ行政ができることがあるのではないかなと思っております。この先、先ほど言いました神明公園、そして航空館boonのコンテンツを大事にして、ヒコーキの聖地化をしっかり進めていっていただけたらと思います。 この神明公園や航空館boonに対しては、町民からの意見も大変多く聞かれています。特に町民討議会議での声は、無作為抽出で選ばれた町民の声であるため、多種多様な意見が出る貴重な機会であります。この町民討議会議や、あるいは総合計画の審議会などで神明公園・航空館boonに対する意見が町民から多く出されていると思いますけれども、出された意見についてどのような受け止めをしているのかお答えください。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長佐藤正司君) 総合計画策定のための町民討議会議では、神明公園の良いところ、悪いところ、良いところを伸ばし、悪いところを改善するご意見をいただきました。駐車場、デイキャンプ場、遊具など公園施設を充実してほしいといった内容のご意見が多く見受けられました。いただきましたご意見につきましては、真摯に受け止め、できること、できないことについて慎重に検討を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 山本亮介君。 ◆5番(山本亮介君) 私もこの町民討議会議に毎年のように参加させていただいて、町民の方のご意見をお聞きしていますと、遊具の充実や、先ほど言った駐車場や飲食店を望む声がありますが、それはやはり町民が神明公園に対してにぎわいと安らぎ、この両面を求めているものだと感じております。しかし、アーバンビレッジを目指すのであれば、にぎやか過ぎてもいけないし、閑散とし過ぎてもいけない、そこのバランス感覚というのは本当に難しいと思いますが、住民の皆さんの声をしっかり受け止めてくださっているんだなと思いました。 さて、今回の質問の肝でありますPark-PFIについてお聞きします。 総合計画ではPark-PFIの活用検討で、民間活力の活用可能性も含めて有効活用策を図ると言及しております。基本計画の中でそのように言及しておりますけれども、しかし、この神明公園・航空館boonの管理・運営を民間に委ねる理由というのがいま一つ分からないところがあります。今までどおりシルバー人材センターとか、町で管理運営し、有効活用していくのは難しいと考えているのか、お答えください。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長佐藤正司君) 神明公園・航空館boonの管理・運営につきましては、町民の憩いの場として適正に維持管理していくことが必要であると考えております。 Park-PFIとは、都市公園法の改正により新たに設けられた公募設置管理制度です。飲食店、売店などの公園利用者の利便性の向上に資する公募対象公園施設の設置と当該施設から生ずる収益を活用して、園路、広場などの公園施設の整備・改修などを一体的に行うものでございます。 今後、ヒコーキの聖地化を目指す上で魅力ある神明公園・航空館boonにしていくための管理・運営方法の1つとして研究してまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 山本亮介君。 ◆5番(山本亮介君) 答弁と重なるかもしれませんけれども、質問をさせていただきます。 Park-PFIの活用を検討しようと考えている理由についてお答えください。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長佐藤正司君) 先ほどの答弁の繰り返しになりますが、魅力ある神明公園・航空館boonにするための管理・運営方法の1つとして、民間の能力・資金の活用について、研究をしていきたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 山本亮介君。 ◆5番(山本亮介君) 今いろいろ思うことがありまして、Park-PFIの活用検討、民間活力の活用可能性を考えるということは、やっぱり町で神明公園・航空館boonの運営を、ギブアップを宣言しているようにどうしても聞こえてしまうんですよね。何が何でも町でやっていくという気概があれば、Park-PFIの活用検討するという考えは浮かばないのではないかなというふうに思っています。 やはり国内の大きな流れも感じます。小泉政権から続く規制緩和の波と官から民へというスローガンが全国的に広がって、2017年の都市公園法改正でPark-PFIの導入が可能になって、でもそれは時代の流れだからといって町でできることを考えずに突き進んでいくことは非常に危ない動きだなと思います。一応このPark-PFIの検討というのが1つの選択肢であって、もちろん決定ではないというのは、僕もそれは分かってはいるんですけれども、やっぱりもうちょっと町でできないのかと正直思うところです。 町に公園の有効活用をするための、あるいは運営ができなかったり、ノウハウがないのであれば、今年度から新しくできた専門員制度とかありますので、こういうのをしっかり使って、公園運営のノウハウとか学ぶというのも手でありますし、やはり今まで町が責任を持って管理・運営してきたということもあるので、公的責任をやっぱり放棄するというのは、なかなか想像に苦しいところがあります。 それが飲食店の設置で、恐らくどこのPark-PFIをやっているところもそうなんですけれども、にぎわいを創出したい、あと一体的に管理運営していきたいという売り上げを通じてというのが多いんですけれども、果たして豊山町で交通の便や広さ、人数など考えたときに、飲食店をPark-PFIで設置したところで、果たして採算が取れるのか、そういったことも想定しなければならないと思います。そういう意味ではPark-PFIの検討は本当に必要なのかというところが正直なところです。 あと2点、ちょっと言わなければいけないことがあるんですけれども、建蔽率の規制緩和によって、今は建蔽率が上限2%になっていると思いますけれども、10%上乗せすることができると。この12%分建物ができてしまうと、公園のありようが変わってくるということも考えられると思います。 もう一つは、やはり民間であるがゆえに、公園の運営がもうけ本位にならないかというのが懸念されるところであります。 まとめに入りますけれども、ヒコーキの聖地化、ヒコーキのまちについては、僕は否定はしませんけれども、やっぱりそのために重要な役割を持つ航空館boon、神明公園の在り方を町民、行政、議会がこれからこの10年間の間にしっかり時間をかけて議論をしていく必要があるのではないでしょうかということを訴えまして、終わらせていただきます。 ○議長(岩村みゆき君) 山本亮介君の質問が終わりました。 以上で一般質問を終わります。 本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれにて散会といたします。 皆様、お疲れさまでした。ご苦労さまでした。---------------------------------------     午後1時45分 散会...